プラダを着た悪魔

もうこれはタイトルからして相当ツボというか絶対観たいと思っていた映画だったのですが。内容はまあオフィシャルを見て頂くとして。→

タイトルや劇場ポスターやチラシで散々刷り込まれていた「ミランダ(主人公の上司)は悪悪悪悪相ーーー当ーーー嫌な奴!」みたいなイメージは全然しませんでした、個人的に。うん、主人公に肩入れして観なかったせいか、ミランダが嫌な女とは一度も思わなかったなあ。まあ、実際彼女の秘書になったら思うかもしれないけどw
ミランダを見て思ったのは、「やっぱり働く女性は背筋が伸びてて清々しい!」ってコトでしょうか。ミランダだけじゃなくて主人公も、エミリーもそうなんだけど。一瞬ニート辞めようかと思うくらいにw いいなあ、と思った。強烈で、濃くて、芯がしっかりしてて、前に進むことが出来て、仕事に誇りを持ってて、本当かっこいいよ皆。ミランダの一般的なイメージは「嫌な奴」「横暴」「サディスト」とか本当散々なんだけど、『もしミランダが男性だったら誰もそんな評価はしない(「仕事ができる人」と肯定的に捉えられる)』て台詞には、あー、て、思いました。酷い奴だ暴君だと言われてても結局一番死ぬ程働いてて雑誌の完成に命掛けてるのはミランダだものね。逆に言うとあのくらいサポートできないと彼女の激務は成り立たない(これは旦那が言ったことなんだけど)ってことだろうし…だから、それがわかってるから皆彼女のもとを去らないし、叩き付けられたコートを甲斐甲斐しくクリーニングに出しもするし、出版前のハリー・ポッターを必死こいて手に入れるし(流石にこれはやり過ぎだと思ったけどw)手となり足となり彼女がベストな仕事を出来るようにサポートするっていう。無茶苦茶だけどかっこいい女性だよーミランダは。
自分が編集長を下ろされるかも、ってときも半ば会長を脅すようにしてw職務を全うし続けられるよう根回ししたのも、立派。「この仕事はわたしにしかできないのよ!」ていうものすごい自負には感嘆させられた。ていうか、こうあれたらいいなあ、と思った。まあわたしは殆ど働いてない訳ですが(駄目
主人公が最後ミランダの元を離れちゃったのは凄く残念…というか、せっかく適正があったんだし自分もノリノリだったんだから続ければいいじゃんって思ったんだけど。ウィルコム勿体無い。あのままあそこにいたらいずれは彼女も独立して自分なりの覇道を築いたような気がするんだけどなー。あと、パリ行きでエミリーじゃなくて自分が選ばれたときも、エミリーが事故に遭ったのがなんとなく「しょうがないじゃない」の言い訳になったみたいでちょっと腑に落ちなかったっていうか、きっぱり自分でカタつけて欲しかったかなー、とかまあいろいろありましたがミランダが素敵に無敵だったのですべてよしです。あと、パンフレットは買いです。インタビューが色々載ってるから。おもしろいです。